「誰が心にも龍は眠る」感想。

行って来ました「誰が心にも龍は眠る」。
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本当は相方と先週行くはずだったんだけど、何となく行きのがしてしまったんで今日見てまいりました。いつも私の興味の部分ばかりつきあってもらって申し訳ない気もしてたので今回はソロ活動で。

ポレポレ東中野って初めて行ったんだけど、なんか綺麗で和むところで安心。（偏見かもしれないけど、小さい映画館て何か恐い印象があってさ…）
日曜のトワイライトショウなのと、降り出した雨のせいかお客さんはあんまりいなかったけど、でも映画は静かに見たいので正直これくらいの静けさが嬉しい。

んで、『誰が心にも龍は眠る』感想。

なんとも不思議な味のある作品でした。
序盤には一方的な被害者に見えた者が実はある時には加害者という事実、そして失った記憶の上に、それをひた隠しにしながら築かれていった平穏な生活。…なるほど誰の心にも龍（＝悪意や害意？）は眠っているわけで。
それと映像も美しくて良かったです（皆が湖に帰ってく所と、照美とユキオのマンションのシーンが特に好き）
そこで終わるんかい！とは思ったけどまあ引きとしてはいいのかな。うん。面白かったです。

面白かったんだけど何か「もう一声！」って感じなんですよ。
これ好き！に極めて近いんだけど、そう言いきる為にはもう少し何かプラスαがほしい…
堀江監督の作品は、これ以外だと『マジックそのまま』を見てるんですけど、あれも面白かったんだけど「もう一声！」なんだよなあ。うーん…
でもこの「もう一声！」は本当に自分の感覚的なもので、何がどう足らないのかうまく理屈で説明できないんだけどね。
あーもっと感性と語彙を磨いたり増やしたりしないと駄目だな。
このもやもやをうまく伝えられない〜

それはそれ、サスペンスホラーだと聞いていたのでかなりビビってたんですが、ファンタジー（私はそう感じた）で助かりました。恐くなかった。
あ、でも1個だけ恐かったな。12年前湖で行方不明になった男の子が、死なずに（その湖では事故に遭っても誰も死なない）成長だけしてたの。
その12年の間、水の中でその子がどうしてたのか考えると恐い。

あと、主題歌がもの凄く良かったです。
映画「それで終わりかい！」という終わり方するんだけど、
だからこそその分、この主題歌がいい引き立ち方をするのだ。
これも計算なのかな監督。
椿屋四重奏というグループだっけか？の「紫陽花」という曲。
結構CD欲しいかも…